ちょっと古い写真(5)~東急3450形~ [鉄道関連]
戦前生まれの名車3450形電車。
20年前の目蒲線(現・目黒線/多摩川線)と池上線では日常のように見られました。
今回紹介する写真は、引退間近の1988年11月~1989年3月に撮影した写真です。
1931年(昭和6年)から11年間で50両が製造され、数々の改造・更新工事を経て
1989年までの約50年に渡り、東急線で活躍しました。末期の標準塗装は緑色で
したが、3452号、3472号、3484号の3編成は1988年秋ごろに引退を記念して、
紺と黄色の旧塗装が施されています。
3450形は日本車輌と川崎車輌(現・川崎重工)の2社で製造され、製造会社により形
態が異なります。
1988/11/23 目蒲線 3483号ほか3連 (奥沢)
こちらの3483号は川崎車輌製です。固定編成を組まない車両の貫通扉には貫通幌が
付いているものがありました。幌付き貫通扉が重厚さを際立たせています。
1988/12/11 目蒲線 3484号ほか3連 (奥沢)
同じく川崎車輌製の3484号です。、こちらは幌無し貫通扉です。固定編成化が進んで
いた当時はこの顔のほうが一般的だったような気がします。
1988/12/18 池上線 3460号ほか3連 (雪が谷大塚)
こちらも同じく川崎車輌製の車輌ですが、前面非貫通タイプです。貫通扉有無や貫通
幌の有無で印象が変わります。営業運用に就いていた前面非貫通タイプの3450形は
この3460号と後述の3452号のみでした。
1988/12/11 目蒲線 3472号ほか3連 (田園調布)
こちらは以前紹介した写真。この3472号は川崎車輌製ですが、1694年に事故によ
る車体復旧の際に車体そのものを3600形と同等のものに交換したために、他の車両
と異なる形態となっていました。
記録によると大井町線の二子玉川園駅を出発後、多摩川を渡る246号線二子橋の併用軌道を走行中に
ダンプカーと接触して脱線し、橋の欄干に激突した事故により修復不能となったところ、当時3600形更新
用に用意されていた車体をそっくり流用して復旧させたことによります。
3600形自体は一足早い1980年に形式消滅しており、その面影を強く残す同車は特別な存在といえました。
続いて日本車輌製の3452号です。
1988/11/23 池上線 3452号ほか3連 (雪が谷大塚) 車掌さんの濃緑の制服が懐かしい
日本車輌製の車両は丸みを帯びた屋根と、三面折妻の前面形状となっているのが特徴
でした。全体的に柔らか味のあるやや古風な面持ちで、当時営業中の3450形の中では
特に人気のあった車両と記憶しています。
1989/3/18 目蒲線 3452号ほか3連 (奥沢) 運用最終日の様子
最終運用日の情景です。
とてもよい天気だったことを覚えています。多くの人達がカメラを持って集まってきていま
したが、特にイベントのようなものは無かったように思います。
この車両たちが長い間活躍できたのは、車両の耐久性や信頼性が非常に高かったこと
もありますが、幹線から独立した路線を持つ、東急の路線形態が大きな要因だったので
はと思われます。また長持ち故の、古風すぎる車両のために譲渡受け入れ先となる地方
私鉄が無かったのも大きい理由といえるかもしれません。
車齢50年は、最近の大手私鉄では考えられませんね。
翌日の一斉置き換えを前に、続々と7000系と7700系が目蒲線に入線してきていました。
こちらの写真は、翌日からの営業に備えて留置中の7000系です。
1989/3/18 目蒲線 (奥沢検車区) 7000系 翌日に備え、続々と回送されてきた。
3450形を含む旧3000系列の引退をもって、1989年3月19日から東急線営業線全線
の100%ステンレスカー化が達成されました。
はじめまして^^と言いたいところですが
元RopeIslandです
naoとして再出発です
よろしくおねがいします^^
by nao (2008-03-16 03:34)
青ガエルじゃないけど、東急は色んな形の緑色の電車が走っていたんですね!
自分が記憶にあるのは、世田谷線の車両です!
by 鉄道美術館館長♪ (2008-03-16 09:18)
naoさん
今後とも引き続きよろしくお願いいたします^^
鉄道美術館館長♪ さん
昔からステンレスカー王国なんて言われてましたが、目蒲線や
池上線、世田谷線などは鋼製車が中心的存在でした。
世田谷線の板張りの電車、懐かしいですね。
by るる (2008-03-16 11:07)
池上線の雪谷大塚-蒲田は小中学校時代、
通学として使っていたので、懐かしいMaxです♪
by お茶屋 (2008-03-16 17:43)
平成が20年か。
もう仕事をしていました。
緑の電車を見ると大学時代を思い出すのですが、
そうすると、25年以上まえと言うことになります。
ああ、懐かしや。
by manamana (2008-03-17 06:19)
昔の東急が、
こんなカラーリングをしていたなんて知らなかったですね~。
歴史を刻み、カラーは変わっても、
形はあまり変わってないのにもおどろきです。(*^_^*)
by ちか (2008-03-17 16:45)
生まれも育ちも東急沿線でしたので、記憶にあります。
目蒲線は蒲田方面に親戚の家があったので昔、良く
乗りました。
どれも懐かしいです。
by miniyon (2008-03-17 21:40)
妻にとっての池上線は、この緑の車両との事でした。
車掌さんの制服も記憶に残っている!と話をしてくれました。
緑の車両一度見てみたかったです。
by クリン (2008-03-18 00:46)
お茶屋さん
沿線風景はさほど大きくは変わっていませんが、車両は懐かしいですね。
manamanaさん
20年・・・もう20年って感じですね。
ちかさん
なかなか味のある車両たちですが、沿線住民としては古臭すぎて
嫌だったこともありました。
miniyonさん
夏場は暑い電車でしたが、今となっては懐かしさだけですね。
クリンさん
緑の電車、今となっては営業列車として見られるのは熊本電鉄の
青がえること5000系電車飲みになってしまいました。
奥様は緑の制服も覚えてらっしゃるのですか^^
シンプルな制服でした。
by るる (2008-03-23 11:52)