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東急多摩川線と池上線(2007年全編成記録) [鉄道関連]

☆池上線・多摩川線の撮影まとめ☆

新型車両導入により、2011年度までに2/3の車両が置き換わることとなった池上線と
多摩川線。これから姿を消す車両たちが、日常として活躍している現在の記録という
意味合いもこめて、駄文と稚拙な写真で紹介させていただきたいと思います。


7600系
1967~72年にかけて製造された7200系の改造形式。
改造元は7603Fの中間車7673号(旧7402号)を除き、すべて7200系下り向き先頭車
であるクハ7500形。目蒲線と池上線での運用にあわせて3両編成化された際に、余剰と
なった制御車を方向転換&VVVFインバータ制御化し1986年に誕生した。登場当初は大
井町線6連1本と目蒲線3連1本で活躍。1989年に池上線と目蒲線の旧型車置き換えに
より、池上線に未改造の7200系と共に集中配置された。その後、ワンマン化改造や室内
外のリニューアル化などを経て、現在に至る。


7601F(7601-7651-7661) 7661号ほか3連  2007/11/3 (雪が谷大塚-御嶽山)
7601Fと7602Fの中間に挟まれているデハ7650形は運転席が撤去され、旅客スペー
スに改造されて、完全な中間車となっている。


7602F(7602-7652-7662) 7661号ほか3連  2007/12/6 (石川台-雪が谷大塚)


7603F(7603-7673-7653) 7653号ほか3連  2007/11/17 (久が原-千鳥町)
この編成のみ、下り方先頭車がデハ7650形となっている。7653号の後方パンタグラフは
撤去されて、現在は前面の1基のみとなっている。

 

 

 


7700系
1962~66年にかけて製造された7000系(初代)の改造形式。
改造元となった7000系は日本初のオールステンレスカー。1987年に腐食しないステン
レス車体はそのままに、冷房化と老朽化した制御機器や内装の更新改造により誕生し
た形式。内装は当時の新鋭9000系に準じた仕様へ更新され、外観以外は新車といえる
状態へ生まれ変わった。
当初は大井町線で4+2両の6両編成で運用、1989年の池上線と目蒲線の旧型車置き
換えの際に、未改造の7000系と共に目蒲線に集中配置され4両編成で運用された。
その後、池上線の車両性能統一に際し1995年に3編成が3両編成4本に組成の上、目
蒲線から池上線へと転属した。7912F~7915Fがこれに該当し、塗装や側面方向幕設
置、中間車の先頭車化改造(7915F)と、外観が従来の7700系と大幅に異なっている。
その他の編成については、一部が十和田観光電鉄に譲渡されたものの、2000年の運転
系統変更までには、原形をほぼ保ったままでワンマン化改造を施され現在に至っている。


7901F(7901-7801-7701) 7701号ほか3連  2007/12/1 (御嶽山-久が原)


7902F(7902-7802-7702) 7702号ほか3連  2007/12/13 (雪が谷大塚-御嶽山)


7903F(7903-7803-7703) 7703号ほか3連  2007/12/1 (鵜の木)
2007年11月の多摩川アートラインプロジェクトの一環で、レインボートレインとして運用
された。現在は元の状態に戻っている。


7905F(7905-7805-7705) 7705号ほか3連  2007/12/1 (雪が谷大塚-御嶽山)


7906F(7906-7806-7706) 7706号ほか3連  2007/11/11 (御嶽山-久が原)


7907F(7907-7807-7707) 7907号ほか3連  2007/11/11 (鵜の木-下丸子)


7908F(7908-7808-7708) 7708号ほか3連  2007/11/24 (御嶽山-久が原)


7910F(7910-7810-7710) 7710号ほか3連  2007/12/6 (石川台-雪が谷大塚)
昭和37年生まれ、元7000系初代トップナンバーの編成。
改造前の車番は7001-7102-7002。


7912F(7912-7812-7712) 7712号ほか3連  2007/11/17 (久が原-千鳥町)
1995年の目蒲線転出の際、この7912F以降の編成はリニューアル工事を受けている。


7913F(7913-7813-7713) 7713号ほか3連  2007/11/24 (御嶽山-久が原)


7914F(7914-7814-7714) 7714号ほか3連  2007/12/6 (鵜の木)


7915F(7915-7815-7715) 7915号ほか3連 2007/10/20 (鵜の木)
7700系の異端児的存在。中間車を先頭車化する際に、9000系や1000系に準じた正面
デザインとなった。目蒲線で4両編成で運用されていた7912F~7914Fを3両編成化する
際に余剰となった付随客車3両が改造元。電動車化の折に試験的な新機軸がいくつか盛
り込まれ、この車両のみ制御機器等が他編成とは異なる。

 


1000系
1988~92年にかけて製造された電車。
運用目的により、東横線の日比谷線直通専用車と池上・多摩川線配置のグループの2つに
分けられる。前者は東横線に8両編成10本(1001F~1013Fのうち2本は4+4連で目蒲線
共通予備車)で登場、現在は8両編成9本が東横線で活躍している。後者は3両編成11本
が池上線用に登場し、東横(目蒲)線から転属したものを含め、3両編成13本が池上・多摩
川線で活躍している。
※1014F~1018Fは1991年の新製当初、1019F~1023Fの中間車を組み入れ4連で
目蒲線に配置され、先頭車の完成を待って池上線に配置されている。

特記すべき点としては1992年に1019F以降が新製され、池上線に投入された際に同線
において63年ぶりの新車となったことが挙げられる。また、現在運用されている1012Fと
1013Fは、2000年の運転系統変更に伴い余剰となった東横線と目蒲線の共通予備車を
編成組み換えにより誕生した編成である。


1012F(1012-1212-1313) 1313号ほか3連  2007/10/28 (雪が谷大塚-御嶽山)
前面貫通扉に池上線全通80周年記念ステッカーが貼付されている。
この1012Fと1013Fは、先頭車形状を揃えるために編成組み換えを実施されているため
上り側と下り側で、車両番号末尾2桁が異なっている。


1013F(1013-1213-1312) 1013号ほか3連  2007/10/20 (石川台)
1013号と1312号は、東横線時代に編成中間に組み入れられていたため、貫通幌による
通り抜けが行えるよう、前面貫通扉が中央に配置されている。


1014F(1014-1214-1314) 1314ほか3連  2007/12/6 (久が原)
1014F~1018Fは1991年の新製当初、1019F~1023Fの中間車を組み入れ4連で
目蒲線に配置された。



1015F(1015-1215-1315) 1015号ほか3連  2007/10/20 (洗足池)
2007年12月運用離脱


1016F(1016-1216-1316) 1316号ほか3連  2007/12/1 (御嶽山-久が原)


1017F(1017-1217-1317) 1317号ほか3連  2007/12/1 (御嶽山-久が原)


1018F(1018-1218-1318) 1318号ほか3連  2007/11/14 (御嶽山-久が原)
2008年1月運用離脱


1019F(1019-1219-1319) 1019号ほか3連  2007/10/20 (石川台)
1019F以降は、1992年に池上線に新製配置された63年ぶりの新車となる。ただし
前述のとおり1019F~1023Fの中間車は目蒲線に先行投入されていた。


1020F(1020-1220-1320) 1320号ほか3連  2007/10/28 (沼部-鵜の木)


1021F(1021-1221-1321) 1321号ほか3連  2007/11/24 (御嶽山-久が原)


1022F(1022-1222-1322) 1322号ほか3連  2007/12/6 (鵜の木)


1023F(1023-1223-1323) 1023号ほか3連  2007/12/23 (洗足池-石川台)
池上線全通80周年記念ステッカー「戸越銀次郎」バージョンのが前面貫通扉に貼付されている。


1024F(1024-1224-1324) 1324号ほか3連  2007/12/23 (洗足池)
1024Fは3両すべてが池上線に新製配置された編成である。
各乗降ドア上部に戸挟みセンサーが試験設置されているのが特徴。現在はホーム上に
設備を持つために機能していない・・・はず。

 


おまけ
7000系(2代目)
ここ数年動きのなかった池上・多摩川線に15年ぶりに投入された新車。
2011年までに、在籍28編成中19編成の車両がこの電車に置き換わる予定とのこと。


7101F(7101-7201-7301) 7101号ほか3連  2007/12/6 (石川台-雪が谷大塚)
12/25に営業運転開始。

主要参考文献 (本稿以外で使用しているものも含め紹介)
保育社 日本の私鉄「東急」  宮田道一・焼田 健 共著 (平成9年版)
保育社 日本の私鉄「東急」  宮田道一・いのうえ・こーいち 共著 (平成元年版)
保育社 日本の私鉄「東急」  宮田道一 著 (昭和60年版)
保育社 日本の私鉄「東急」  宮田道一 著 (昭和56年版)
保育社 私鉄の車両「東京急行電鉄」 飯島 厳・宮田道一・井上広和 共著
鉄道図書刊行会 「鉄道ピクトリアル【特集】東京急行電鉄」 2004年7月臨時増刊号
鉄道図書刊行会 「鉄道ピクトリアル<特集>東京急行電鉄」 1994年12月臨時増刊号
鉄道図書刊行会 「鉄道ピクトリアル<東京急行電鉄特集>」 1977年6月臨時増刊号
鉄道図書刊行会 「鉄道ピクトリアル<東京急行電鉄特集号>」 1972年9月臨時増刊号

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パルの大冒険

お邪魔してます。懐かしい車両だすね
by パルの大冒険 (2008-01-17 23:09) 

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